Breeding Policy
世代を受け継ぐ仔犬たちの為に
無配慮な素人の繁殖やパピーミル(金銭目的の子犬繁殖)
遺伝性疾患のスクリーニングを受けていない両親犬のブリーディングや
予防出来得る遺伝疾患について無配慮なブリーディングには反対です。
・メスの生涯の繁殖回数は3回まで。
・メスは18ヶ月以下(出産時に18ヶ月以下) 、
8歳以上(環境省令第七号)の繁殖はいたしません。
・オスは1歳以下の繁殖はいたしません。
・出産において、2回帝王切開となったメスは、以降繁殖いたしません。
・メスの出産は1年間に最大1回のみです(連続出産いたしません)。
・近親交配(親子・兄弟姉妹)はいたしません。
・繁殖犬は必ず以下の検査を行い、全てWeb上で公表しています。
1.股関節
2.肘関節
3.眼(毎年)
4.GR-PRA1/GR-PRA2 検査(DNA)
5. Ichthyosis (魚鱗癬) 検査(DNA)
・犬質はもちろんの事、気質と健全性を重視した繁殖を行っています。
・毎年ヘルスチェックを行っています。
~私の想い~
最初の英国系ゴールデンを迎えた20年程前、その子の赤ちゃんがいつかみたいな。。と
安易な夢を描いていました。
その頃、ゴールデンの”股関節形成不全”は深刻な問題であり
英国ラインのブリーダーさんでもきちんと検査されているところがありました。
当時私が迎えた2頭の英国系ゴールデンも”股関節形成不全”でした。
ブリーディングの夢は諦め、彼女達が終生快適に過ごせる事だけを願って育てました。
彼女達の病状をそれぞれのブリーダーに伝えた時に、返って来た答えは同じ様なものでした。
血統書を見れば近親交配。 親の検査もされていない。 無知な自分が腹だたしかったです。
”股関節形成不全”だけでなく、繁殖に使われる子達は健全であるべきだと思います。
繁殖を安易に考えていた昔の自分が恥ずかしいです。
Aroaを迎えるまでは、諦めていた夢でした。
それまでにもいくつか仔犬を迎えないか?と声を掛けて頂きましたが
ご縁には繋がりませんでした。
でも、やっと迎えたいと思える子に巡り会え
もしかしたら、この子と夢を叶えられるかもしれない。と思える様になりました。
”股関節形成不全”などの遺伝疾患については、育てる環境も大きな要因になります。
アドバイスを色んな方に頂きながら育てました。
そして、Aroaと一歩をあゆみ出しました。
海外のブリーダーさんが、日本へ犬を送ると言う事には相当の思い入れがあると思います。
私が以前お世話になっていたケネルにもたくさんの輸入犬がやってきましたが
ブリーダーさんの想いが犬に現れている様に思います。
そして、どれだけの人の想いがそこにあるのか考えさせられます。
この子たちのママ達もそんな思いと共に日本へ来ました。
本当に久し振りに日本にやってきた子達です。
日本へ送っても繁殖にしか使われない。
それではこの犬種の未来は続くはずはありません。
また日本に送るね!と言って頂ける様に
時間を掛けて、自分に出来る活動をしたいと思っています。
私はいちファンシャーであり、いちオーナーです。
そしてこの犬種を愛しています。
その気持ちをずっと忘れずにいたいと思います。